初めての学会発表

先週末、初めての学会発表をしてきた。

大学院のときから絶対いつか発表しよう!と思ってて
修了から1年半経って、無事達成。

研究してたのって、本当に2年前?
っていうくらい、なんか稚拙に見えて、資料を準備してるときとか
発表数日前とかはすごい嫌な気持ちになってた。

方法とか、それを言いたいならそれじゃ難しいだろ、とか思ったり。
研究してる時はそれが最高の方法だと思って、それ以外にないだろうと思ってたのに。

何も変わってないよりいいのかな、成長したのかな、と思っとこう。
母上にも、「発表することが大事なんだから。今回は今回で、完璧じゃなくて当然じゃないの。
聞いてくれる人がいるんだから誠実に発表しなさい」
と言われて。
まさにその通り。

実際発表してみて
うーん、やっぱり、内容的にも自分のパフォーマンス的にも
納得できるものじゃなかったし、満足はいってない。
一緒に行った人からは「何が納得いかないのかわからない」「発表するだけすごい」
と言われたけど、なんだろう。
もっとできると思ってるのかな。自分が。

何にしても、いつも先生の講義スライドとか作ってるけど
あれだけ細かく指示したくなるのもわかったし
毎週毎週、講義も講演もあって、それだけでただただすごい。
人前で話すことってあんなにストレスフルなんだ。
今後、スライド作りもうちょっとがんばれる気がしたし
自分も発表の場を作って、慣れていきたいと思う。

今回の発表は、正直場違いだったのか、あんまり関心がもたれてない部分なのか
勝手にやってくれ、というかんじなのかあんまり意見がもらえなかった。時間も少なかったけど。
知恵袋みたいに、わざわざ「カテ違いですよ」なんて言われないにしても
学会なんだから何か言ってくれてもいいのにな。

意見が出にくい発表の仕方だったことを反省しようと思う。

でも、内容に自信がなかったと言っても、それは修論の時点での方法が、というだけで
やっぱり今でも扱ってるものは面白いと思う。

コラージュ療法の理論づけの部分だけど
医療場面で用いるとか、作業療法以上の何かで示したいと思わない?
「自己理解が深まった」とか、それでいいの?
多領域の人と共有するときに共通言語を持ちたいと思わない?

その最初の一歩なだけで、重要な一歩だったんじゃないかと思う。
ふんわりしたものだけだったら、今後残っていかないんじゃないだろうか。
というか、議論の土俵に上がれないんじゃないかな。

カテ違いと言えば、「アートを使ってる」ということでは共通してるかもしれないけど
それをカウンセリング的に使うのか、アート「そのもの」が芸術家としてお金になったりすると
それはカウンセリングとかセラピーではないんじゃないか、という意見があった。

あたしからしたら、それもそうだし、そもそも学会に出すようなことなのか疑問。
でも一応審査があったんだから、許容したのも学会側の責任だと思う。
臨床と学術的な部分とどちらに振れるか、というところになると思うけど
私はまだ学術的な色や考えが強いんだと思う。

でも結局、「それって何になるの?」「自己理解してどうするの?」
という質問に答えていけないといけないんじゃないかと思うけど、それも考えすぎなのかな。

何にしても、日々の仕事から少し離れて
色々な刺激に触れて考えることができたいい時間だった。